トラックのエンジンブローの原因・症状・予防法や修理費用について

By | 2016年7月15日

トラックの中でも最も重大なトラブルとして「エンジンブロー」が挙げられますが、エンジンブローとはエンジン内部に重大な故障が発生している状態で、エンジンブローを起こすとトラックが走行不能になったり火災が発生したり、最悪の場合はエンジンが再起不能に陥ってしまう恐れがあります。

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エンジンブローはトラックに致命的なダメージを与えるうえに重大事故にもつながる危険なトラブルです。エンジンブローには様々な原因や前兆、症状がありますので、重大なトラブルを避けるためにもトラックをダメにしてしまわないためにも、エンジンブローの知識を身に着けておいて頂きたいと思います。

そこで今回は、トラックのエンジンブローの原因や症状、前兆、予防法、修理費用などについて紹介していきます。

「エンジンブローの原因や症状」

エンジンブローのブローとは「ダメージを負い壊れるさま」を意味するもので、トラックに言うエンジンブローとは、エンジンの構造によって原因や症状に多少の違いがありますが、トラックの大半に搭載されているディーゼルエンジンには往復ピストンエンジンの「レシプロエンジン」が採用されており、レシプロエンジンの場合は外部からの強い衝撃によりシリンダーブロック(クランクケース)やクランクシャフトなどの損傷やオイル切れによる焼き付きによる固着など、エンジン構成部品の破損によりエンジンに著しいダメージを受けた状態のことを意味します。

外部からの衝撃によりエンジンブローが発生する原因や症状には、コンロッドが折れてシリンダーブロックを突き破ったり、ターボチャージャーのコンプレッサーブレードの破損やタイミングベルトが切れることによってバルブを突き上げたりなど、様々な原因や症状がありますが、シリンダーブロックに穴が開いた場合はオイルが大量に噴射することから火災に発展してしまう危険性が伴います。

「エンジンブローの前兆」

エンジンブローは複数の原因が積み重なって発生するトラブルで、「エンジンから異音が発生」したり、「加速が鈍い」「ホッピングする」など、何らかの前兆があるケースもありますが、タイミングベルトが原因の場合などは前兆がなく急にエンジンが停止して走行不能に陥ります。このように、前兆のあるものから何の前兆もなく急に発生するものもありますが、前兆がある場合はエンジンブロー寸前の状態であるケースが大半を占めています。

また、エンジンから異音が発生している場合はピストンやバルブに異常が発生していますので、そのまま走行を続けると確実にピストンが破損してエンジンが停止してしまうことになります。

「エンジンブローの予防法とは」

エンジンブローを引き起こす原因には様々なものが挙げられますが、その中でも特に注意して頂きたいのが「エンジンオイル」です。

エンジンオイルとはエンジンに使用されている潤滑油のことで、摩耗や焼き付きなどを軽減する「潤滑」高温になったエンジン各部を「冷却」温度差により発生する水分からの錆を防ぐ「防錆」シリンダーとピストンの隙間によるパワーロスやブローバイガス排出を防ぐ「密封」スラッジを吸収・分解する「清掃」など、エンジンを正常に動かし続ける重要な役割を担っており、エンジンオイルがないとエンジンを動かすことができないことはもちろん、エンジンオイルなしでエンジンを回転させるとエンジン内の様々な部品と共にエンジン自体が故障・破損・焼き付きしてしまうことになります。

オイル漏れやオイル量の不足により、エンジンオイルの供給が不足していたり、オイル下がり・オイル上がりなど、何らかのトラブルによりエンジンオイルの供給が滞ったりした場合は、エンジンオイルにより摩耗や焼き付きを軽減する潤滑が必要な部品において著しい摩耗が発生してエンジンブローを引き起こす危険性が飛躍的に高まります。

また、エンジンオイルが不足すると油圧が上昇しますので油圧計が異常な動きを見せたら危険信号です。また、エンジンオイルランプ(警告灯)が点灯した場合は即エンジンブローが発生する可能性が高いですので要注意です。

エンジンブローを未然に防ぐための予防法は、定期的なエンジンオイルのメンテナンスが最も有効と言えます。もし自分では不安という方はガソリンスタンドや自動車用品店でも行ってくれますので、そちらにお願いするという手もあります。

「エンジンブローが発生してしまった場合の修理費用」

もしもエンジンブローが発生してしまった場合は、最悪の場合エンジン載せ替えが必要になりますが、トラックの場合はエンジン載せ替え費用が数百万円は必要になってきます。

また、エンジンブローで保険は適応されないのかという質問が多く見受けられますが、たとえ車輌保険をかけていたとしても修理費用は一切出ません。というのも保険の仕組みは事故に対する損害を保険会社が保険金として支払うというものですので故障を対象としていません。

ですので、エンジンブローのエンジン載せ替え費用は総額負担することになるのですが、誰しもが数百万もの高額な載せ替え費用を支払うか新たなトラックを購入するか悩んでしまうと思います。また、数百万円ものエンジン載せ替え費用を支払うくらいなら少し足してでも新しいトラックを購入したほうがと考える方も多いと思いますが、トラックを買い替えるにしても「エンジンブローを引き起こしたトラックをどう処分すれば良いのか?」「処分費用は必要なのか?」が気になりますよね。

通常であればエンジンブローを引き起こしたトラックを引き取ってもらうにはスクラップ費用などが必要になってきます。しかし、エンジンブローを引き起こしたトラックであってもトラックの買取を専門に扱う「トラック買取業者」であれば買取可能ですので、高額な載せ替え費用を支払うくらいならトラック買取業者にエンジンブローを引き起こしたトラックを売却して新たなトラックの購入を検討してみてはいかがでしょうか。

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