トラックのマフラーから黒煙・白煙を吐き出す原因と対策法

By | 2016年7月13日

ディーゼルエンジンを搭載しているトラックは黒煙を吐くというイメージがありますが、最近黒煙が酷くなってきたと感じることはありませんか?また、黒煙とは反対にマフラーから白煙を吐くようになり、どこか故障してしまったのでは?と困惑している方もおられると思います。

マフラー

黒煙や白煙はトラックからの故障を知らせるサインで、マフラーから排出される排気ガスの色によって原因や対策法に違いがあります。また、黒煙や白煙が発生している場合は、早く対策しないと最悪のケースではエンジンがダメになってしまうこともあります。

そこで今回は、トラックのマフラーから白煙・黒煙が出る原因と対策法についてまとめてみました。

マフラーから黒煙を吐き出す原因と対策法

トラックが黒煙を吐き出す場合には様々な原因が考えられますが、主な原因には下記の3点が考えられます。

「吸入酸素量不足」
ディーゼルエンジンは吸入した空気を圧縮することにより高温となった圧縮空気で燃料を着火させる働きもしますので、燃料から混合気を作り出す空気と燃料を着火する圧縮空気の2重の悪影響を及ぼし、空気の吸入量が不足しディーゼル燃料比率が増えるため黒煙の量が増えています。

・対策法
吸入酸素量不足はエアクリーナーのつまりや汚れが原因ですので、エアクリーナーの清掃を行うことで黒煙を改善することができます。

「燃料供給状態の不具合による不完全燃焼」

燃料供給状態の不具合が原因で黒煙が発生している原因には、噴射ポンプや噴射ノズルの不具合により、燃料噴射量が多すぎる、燃料噴射のタイミングがずれる、燃料噴射状態が悪い、などのトラブルが発生して、結果的に「不完全燃焼」になることで黒煙を発生させています。

・対策法
燃料供給状態の不具合による不完全燃焼が原因で黒煙を発生している場合は、燃料ポンプや噴射ノズルを点検する必要がありますので、整備工場に修理依頼する必要があります。

「シリンダ摩耗による圧縮力不足」

通常はシリンダやピストンリングによって燃料を着火するのですが、シリンダやピストンリングの摩耗により、圧縮比が不足してノッキングや不完全燃焼を引き起こし、黒煙を吐き出す原因となります。

・対策法
シリンダやピストンリングの摩耗が原因で黒煙を発生させている場合は、エンジンのオーバーホールが必要になります。また、トラックエンジンのオーバーホールは小型トラックでも最低100万円以上は必要となります。

マフラーから白煙を吐き出す原因と対策法

ディーゼルエンジンでは構造上ある程度の黒煙を排出するのですが、黒煙ではなくエンジン始動時や走行時に白煙を吐き出す場合はそのまま走行を続けることは危険ですので早目の対処が必要です。マフラーから白煙を吐き出す場合は「オイル下がり・オイル上がり」「燃料に水が混入」が主な原因です。

「オイル下がり」

オイル下がりとは、バルブシールの経年劣化やゴムの拡張によりシリンダヘッド側から燃焼室へとエンジンオイルが下がるトラブルのことで、オイル下がりが発生することによって呼気バルブ側に漏れたオイルが溜まり、燃焼室でエンジンオイルと燃料が一緒に燃焼することから白煙を発生させています。また、オイル下がりで発生する白煙の特徴はエンジン始動時のアイドリング後にエンジンをふかした際に大量の白煙が発生し、走行時にはあまり白煙が発生しません。

・対策法
軽度のオイル下がりであればオイル下がり添加剤を使用することで、添加剤がオイルの粘土を上げて隙間を埋めてくれますのでオイル下がりを改善することができますが、オイル下がり添加剤を使用してもオイル下がりが改善されない場合には、バルブシールを交換する必要があります。

「オイル上がり」

オイル上がりとは、シリンダ、ピストンリング、ピストンのいずれかが損傷、摩耗していることが原因で、クランクケース(オイルパン)に溜まっているエンジンオイルがピストンに押し上げられて燃料室へと上がっていくトラブルのことで、クランクケースから上がったエンジンオイルが燃料と一緒に燃焼することで白煙を発生させています。また、オイル上がりで発生する白煙の特徴はエンジン始動時、アイドリング時やエンジン低回転での走行時にはあまり白煙が発生せず、エンジン回転数を上げたりエンジン高回転での走行時に大量の白煙が発生します。なお、トラックのディーゼルエンジンの構造上、オイル下がりよりもオイル上がりで白煙が発生しているケースの方が割合的に高いです。

・対策法
オイル上がりが発生している場合は、シリンダやピストンリング、ピストンのいずれかが損傷、摩耗していることが原因ですので、エンジンのオーバーホールやエンジンの載せ替えが必要になり、高額な修理費用が必要になります。

「燃料に水が混入」

白煙を吐き出す際のほとんどがオイル上がり・オイル下がりが原因ですが、燃料に水が混入することによって、排気ガスに水蒸気を多く含み白煙を吐き出す原因となります。

・対策法
燃料に水が混入している場合は、燃料タンクのドレンにより水抜きを行うことで白煙を改善することができます。

「まとめ」
今回はトラックのマフラーから黒煙・白煙を吐き出す原因と対策法について紹介してきましたが、黒煙や白煙を吐き出す原因には深刻なトラブルが発生していることもあり、エンジンのオーバーホールが必要な場合には数百万円の修理費用が必要となることも少なくありません。もし、エンジンのオーバーホールが必要な場合は、高額な修理費用を支払うよりもトラックを購入したほうが得かもしれませんので、トラック売却も視野に入れた黒煙・白煙対策を行う必要があります。

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