トラックの「違法改造車(不法改造車)」の定義と規制・罰則

By | 2016年7月7日

これから現在使用しているトラックの見た目をカッコよくして目立ちたい!など、トラックを改造・カスタムしようかとお考えの方も少なくないと思いますが、改造・カスタムを行うことで違法改造車(不法改造車)になってしまわないか不安に思う方もおられるでしょう。当然、違法改造車に分類されてしまえば様々な規制や罰則がありますので注意が必要です。

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市販の状態から何かの手を加えることで改造車になるのですが、改造車には2種類があり、法定基準内の「合法改造車」と、法定基準外の「違法改造車」に分類されます。ですので、違法改造車の定義を知って違法改造車に分類されないような改造・カスタムを行う必要があります。

そこで今回は、違法改造車の定義と規制や罰則などの注意点についてまとめてみました。

違法改造車の定義とは

排気量 全長 全幅高さ

軽自動車   : 660cc以下: 3.4m以下 :1.48m以下:2.0m以下

「長さ:±3cm 幅:±2cm 高さ:±4cm 車輌重量:±50kg」

・普通自動車  :2000cc以下 : 12.7m以下 :2.50m以下:3.8m以下
  「長さ:±3cm 幅:±2cm 高さ:±4cm 車輌重量:±50kg」

・大型特殊自動車: 制限なし : 12.7m以下 :2.50m以下:3.8m以下
※普通自動車と大型自動車は排気量以外のサイズは同じです。
  「高さ:±3cm 幅:±2cm 高さ:±4cm 車輌重量:±100kg」

これ以上の改造を行う場合は、構造変更となり陸運支局又は自動車検査登録事務所に構造等変更検査の申請を行う必要があります。構造等変更を行って検査に通れば「合法改造車」として認定されることになります。しかし、飾りつけやマフラーによる騒音問題など改造してはいけない箇所が多くあります。例として、デコトラのキレイなマーカーランプなども車体から少しでも出っ張っていればアウトです。ですので、改造パーツを購入する際は合法基準であるか否かを確認してから購入するようにしてください。

違法改造車の規制や罰則などの注意点

「整備工場で整備・車検を受けられない」
当然、違法改造車はディーラーや車検場で整備や車検を受けることができませんが、街の整備工場であっても整備・車検を受けることができません。また、違法改造車と分かって整備した場合は、整備工場は違反点数により行政処分されることになります。また、違反点数は地方陸運局長が自動車分解整備事業の認証をしている「認証工場」であるか、車検整備も可能な「指定工場」であるかによって違いがあります。

認証工場の場合は違法改造1台につき15点、分解整備不適切で10点、整備記録簿の虚偽記載で10点の減点となり、違法改造車1台の整備だけでも20日間の認証停止、5台以上で認証取消となり整備工場を存続していくことはできなくなります。また、指定工場の場合は違法改造1台につき30点、保安基準不適合車に適合証交付(車検)で45点の減点となり、違法改造車1台に車検を通すだけで40日の認証停止、検査院の解任、指定取消しがなされます。

このように、整備工場は違法改造車の整備を行うことで大きなメリットを伴いますので、違法改造車は故障や不具合が生じても整備を受けられないことになります。なお、合法改造車の場合は車検を受けることが可能ですが、車検証に「改」と記載されることになります。

「保険に加入できない・適応されない」

違法改造車は自動車の存在自体が違法な状態ですので、当然、自動車保険に加入することはできません。また、すでに自動車保険に加入した後にトラックに違法改造を施した場合に、違法改造車を運転していて事故を起こしてしまった場合は、シートベルトや整備不良とは別次元の扱いとなり、相手側の人身以外はおりませんので、両者の車輌修理費用や自分の入院費などは全て自分で支払わないといけません。

また、車検証に「改」の記載がある合法改造車の場合でも保険会社によっては保険契約ができないことも少なくありません。

「違法改造車の罰則」

違法改造と整備不良を混合している方も多くおられるようですが、整備不良とはウインカーやブレーキランプなどの直さなくてはいけない部分を直していないことを指し、違法改造車は法定基準を破った違法な行為ですので、全く別のものです。ですので、整備不良の場合は違反点数や反則金を支払う必要がありますが、違法改造の場合は違反点数や反則金ではなく、より厳しい罰則が用意されています。

・違法改造車の罰則:6か月以下の懲役又は30万円以下の罰金

このように、ひどい場合には逮捕されてしまうこともあります。

「検挙された場合は違法改造車のステッカーを張られる」
現在では、国内の自動車保有台数が平成28年時点で約8,100万台となり、自動車が生活にとって欠かせない移動・輸送手段とされるなか、交通事故による死傷者の増加や大気汚染による環境問題、騒音に係る環境の悪影響などを受けて違法改造の防止や違法改造車の排除を呼びかける運動が全国各地で実施され、全国の警察による違法改造車の取り締まり・規制が強化されています。さらに、陸運支局等により「違法改造車(不法改造車)・黒煙110番」が全国64ヵ所に設置され、寄せられた情報をもとに違法改造車ユーザーに対し警告ハガキを送付するなどの措置もとられています。

もし違法改造車として検挙された場合は「不正改造車」というステッカーが貼られることになります。また、ステッカーが貼られてから15日以内に違法改造箇所を改善して陸運支局の改善確認検査を受けないといけないのですが、期日内に改善確認検査を受けなかった場合や、貼付けされたステッカーを剥がしてしまうと車検証やナンバープレートを没収されることになります。

「まとめ」
違法改造を行うことで見た目や走行性能などを向上することはできますが、それ以上にデメリットの方が大きいような気もします。あまり極度な改造はしないほうが懸命のようにも思えますが、私自身もデコトラや改造は嫌いではありませんし、デコトラや改造車を制作するのであればとことん改造してやろう!と思うはずです。人それぞれ価値観は違いますので自分の判断で可能な範囲内で改造を行って頂きたいと思います。

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